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技術  2021/10/04

ヨツールのエコデザインとは

信頼のクリーンバーン技術がアップグレード

ヨツールのクラシックラインの製品名に、次々とECOの文字がつき始めたのにお気づきでしょうか。2021年、いずれもヨツール F 400などのベストセラー製品群のアップグレードが行われています。

燃焼技術を知り尽くした、ヨツールの内装デザイン

2019年にヨツール F 100 ECOから始まった一連の技術開発は、現在ヨツール F 500とヨツール F 400、ヨツール F 602 のECO製品に反映されています。そこではモデル別に燃焼の仕組みを一から再検証する、地道な炉内の内装デザインの開発・設計が行われています。
「燃焼室など内部のデザイン設計の変更を中心に進め、燃焼効率などの数値はEU基準を超える環境規格にアップグレードしています」と語るのは、ヨツール製品の技術面を統括している開発マネージャーのEspen Lokkevig氏です。
燃焼室内の二次燃焼用空気の吹き出し口の位置を下げ、さらに前方から吹き出していた燃焼用空気を後方奥に移動したことで、炉内全体に空気がいきわたり、燃焼効率が向上。より精度の高い燃焼を促し、現行タイプの機種より微粒子排出量を大幅に抑えることになりました。

 


JØTUL F 500 ECO ブラックペイント

世界の環境指標を牽引してきたノルウェー規格

コラム「オーロラの炎の秘密」でも触れましたが、ノルウェーでは1950年代から環境に対する意識が高まり、1981年には現在のクリーンバーン仕様の前身となる機種を開発。その後、1994年から1997年にかけて、公的な機関と協力して今日のクリーンバーン技術を完成させました。
そして、1998年には世界でも最も厳しい規格とされる「ノルウェー規格(NS3058)」を施行。クリーンバーン仕様の機種しか販売できなくなりました。2016年のノルウェー統計局による調査では、ノルウェー国内の約230万世帯のうち、薪を燃やした世帯の約6割が、クリーンバーン仕様などの新しい暖房器具を使用していたという記録があります。

脱炭素化が進む、エコデザイン指令の時代を迎えて

今回、ヨツールがクラシックラインのECO技術のアップグレードを加速化してきた背景には、2022年1月から始まる「エコデザイン指令」に対応する目的がありました。これは、EUの欧州委員会と加盟国を中心に産業分野を始め、より具体的な製品群までに落とし込んだ環境指標で、エネルギー効率を段階別に分けて表示した「エネルギーラベリング」で、評価されるようになります。
薪ストーブや暖炉にも、この取り組みが適用されます。具体的には、地球温暖化の原因の一つの温室効果ガスの抑制が目的です。



エネルギーラベル


現在、二酸化炭素CO2などの要因による地球温暖化の影響で、山火事や豪雨などさまざまな被害が発生していることは、周知のことと思います。その中で、世界的な規模でのエコデザイン指令の広がりは、こうした自然環境の悪化に歯止めをかけることと期待されています。

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オーロラの炎

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ヨツール社の製品に搭載したクリーンバーンから生まれるオーロラの炎